海外から荷物を取り寄せたり、逆に海外へ荷物を送ったりする機会が増えてきた昨今、FedExを利用する方も多いのではないでしょうか。でも、いざ使おうとすると「関税って何?」「誰が払うの?」「いつ払うの?」といった疑問が頭をよぎるものですよね。
この記事では、FedExの関税支払い方法をわかりやすく解説します。計算の仕組みから支払いのタイミング、元払い・着払いの違いまで、初めての方でもスムーズに理解できるようまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも関税ってどういうもの?
関税とは、海外から輸入される商品に対して国が課す税金のことです。日本に荷物が入ってくる際、税関でその内容や価格をチェックし、必要に応じて関税および消費税が課されます。「送料は払ったのに、さらにお金がかかるの?」と驚く方も少なくないので、事前に理解しておくことが大切です。
関税が発生するタイミングはいつ?
関税が発生するのは、日本の税関を通過するときです。
FedExで海外から荷物が届く場合、通常は成田空港や関西国際空港などの国際空港に到着した後、税関での検査が行われます。商品の申告価格(インボイス価格)が一定の基準を超えると関税と消費税が課されます。日本の場合、個人輸入では商品の課税価格が1万円以下であれば基本的に免税となりますが、商業貨物の場合は原則として課税対象です。
FedExの通関手続きの流れ
FedExは通関手続きも代行してくれるため、利用者が自分で税関へ出向く必要は基本的にありません。
荷物が日本に到着すると、FedExの通関部門がインボイスなどの書類をもとに申告を行い、関税・消費税を算出します。通関が完了したら荷物は国内配送に移行し、指定の住所へ届けられます。この一連の流れはFedExが担ってくれるので、荷受人はトラッキング番号で状況を確認しながら待つだけです。
FedExの関税支払い方法
FedExの関税支払い方法には、大きく分けて「元払い(荷送人負担)」と「着払い(荷受人負担)」の2種類があります。どちらが負担するかは、発送時に設定することができます。
元払い(Shipper):荷送人が関税を負担する方法
元払いとは、送り主(荷送人)が関税・税金を負担する方法です。
ECサイト運営者など、海外から商品を販売している方がよく選択するオプションです。購入者にとっては受け取り時に予期せぬ費用が発生しないので、安心感があります。FedEx International Connect Plus(FICP)を利用してAPAC地域から米国へ発送する場合は、2025年9月15日以降この支払者の指定が義務化されており、指定がない場合は自動的に荷送人アカウントへ請求されます。EC事業者の方は特に「関税の元払い」オプションを忘れず選択しましょう。
着払い(Recipient):荷受人が関税を負担する方法
着払いは、荷物を受け取る側(荷受人)が関税・税金を支払う方法です。
法人間の取引や、個人が海外から個人輸入する際などによく使われます。FedExが関税を立て替えて通関を行い、後日荷受人に請求書が送付される仕組みです。支払い方法はクレジットカードや銀行振込などが対応していますが、詳細はFedExのカスタマーサービスに確認するのが確実です。
第三者払い(Third Party)も選べる
FedExでは荷送人でも荷受人でもなく、第三者のFedExアカウントに関税を請求することも可能です。
親会社や物流代行会社がコストを一括管理したい場合などに利用されます。有効なFedExアカウント番号が必要となるため、事前に確認しておきましょう。
FedExの関税支払い方法の流れ
実際に関税を支払う流れについても確認しておきましょう。FedExから届く請求書の内容をしっかり確認し、期日内に支払いを済ませることが大切です。
FedExからの請求書を確認する
通関完了後、FedExからデューティーインボイス(関税請求書)が送られてきます。
この書類には関税額・消費税額・FedExが立て替えた費用などが記載されています。金額に疑問があれば、FedExのカスタマーサポートに問い合わせることができます。内容を確認したうえで、指定された方法で支払いを行いましょう。
支払い方法の種類
FedExの関税支払い方法として利用できる手段は、クレジットカード・銀行振込・小切手などが挙げられます。
国内の宅配便でいえば、ヤマト運輸のように豊富な支払い選択肢が整っているキャリアと比べると、国際宅配便は手続きがやや複雑に感じることもあります。ただ、FedExも継続的にサービス改善を行っているので、最新情報はFedEx公式サイトでご確認ください。
関税の計算方法を理解しておこう
関税がいくらかかるかを事前に把握しておくと、トラブルを防ぎやすくなります。
課税価格(CIF価格)の求め方
関税の計算に使う「課税価格」は、一般的にCIF価格(商品の価格+保険料+運賃)が基準となります。
インボイスに記載された商品価格だけでなく、送料や保険料も含まれる点に注意が必要です。「思ったより高い金額が請求された」というケースの多くは、この送料分が課税対象に含まれていることを知らなかったことが原因です。
関税額と消費税額の計算式
計算式は、まず「課税価格×関税率=関税額」を求め、次に「(課税価格+関税額)×消費税率(10%)=消費税額」を算出します。
たとえば申告価格がUSD610(約9万円)の工作機器を輸入した場合、関税率が5%なら関税額は4,500円程度、消費税は(90,000+4,500)×10%=9,450円程度となります。商品の種類によって適用される関税率が異なるため、HSコード(品目分類コード)をあらかじめ確認しておくと安心です。
HTSコードとHSコードについて
米国向け発送の場合、FedEx FICPでは最低6桁のHTSコードの入力が必須です。
米国税関・国境警備局(CBP)は10桁の正確なHTSコードを求めており、APAC原産の商品が一つでも含まれる場合は、他の全品目についてもHTSコードの入力が必要となります。コードが正確でないと通関が遅れたり、誤った税額が適用されたりする可能性があるため、発送前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
FedExの関税支払い方法は、元払い・着払い・第三者払いの3種類に大きく分かれます。それぞれ特徴が異なるため、取引の内容や相手との関係性に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
関税の計算にはCIF価格を基準としたシンプルな計算式が使われますが、適用される関税率はHSコードによって異なります。事前に確認しておくことで、想定外のコストを防ぐことができます。
また、FedEx FICPをご利用の場合は、2025年9月15日以降の義務化ルールや、HTSコードの正確な入力など、最新情報への対応も忘れずに。
