d払いやiDでdポイントを二重取りできる?やり方や仕組みを徹底解説

d払いやiDでdポイントを二重取りできる?やり方や仕組みを徹底解説

スマートフォン決済が当たり前になった現在、少しでもお得にポイントを貯めたいと考える方は多いでしょう。特にドコモユーザーなら、d払いやiDを使ってdポイントをうまく貯められないか気になりますよね。今回の記事では、d払い(iD)ポイント二重取りの方法を解説します。d払いのiD機能を使えば、通常よりもお得にポイントを獲得できる方法がありますが、この方法にはメリットだけでなく、知っておくべきデメリットもあるため、慎重に検討する必要があります。

d払いとiDの基本的な仕組み

まずは、d払いとiDがどのような決済サービスなのかを整理しておきましょう。

d払いの特徴

d払いは、NTTドコモが提供するスマートフォン決済サービスです。従来はバーコードやQRコードを使った決済のみでしたが、2019年11月からiD機能が追加され、端末にかざすだけで支払いができるようになりました。

d払いアプリでは、買い物の際に200円につき1ポイント(還元率0.5%)のdポイントが貯まります。また、dポイント加盟店では、決済時にdポイントカードを提示することで、さらにポイントを貯めることも可能です。

iDの種類と違い

ドコモが提供するiDは2種類あります。一つは「dカード(iD)」、もう一つは「d払い(iD)」です。

dカード(iD)は、dカード会員が利用できるiDサービスで、dカードの利用枠内で決済が行われます。一方、d払い(iD)は、ドコモの携帯電話契約者のみが利用でき、携帯料金と合算して後日請求される仕組みになっています。

この2つの違いが、ポイント二重取りの鍵を握っているのです。

d払い(iD)ポイント二重取りの仕組みとやり方

ここからは、実際にd払い(iD)ポイント二重取りの方法について詳しく説明します。

二重取りが可能な理由

d払い(iD)でポイント二重取りができる理由は、d払い(iD)利用時に独自のポイント還元があるからです。通常のiDやdカード(iD)では、決済時にポイントが付与されるのは紐づいているクレジットカードのポイントのみですが、d払い(iD)では、さらに0.5%のdポイントが追加で獲得できます。

この特徴を活用することで、携帯料金の支払いに設定したクレジットカードのポイントと、d払い(iD)利用によるdポイントの両方を獲得できるのです。

具体的な設定方法

ポイント二重取りするための設定手順は以下の通りです。

  1. ドコモの携帯料金支払いをdカード以外のクレジットカードに設定
  2. d払いアプリでiD機能を有効化
  3. 店舗での支払い時にd払い(iD)を利用

重要なポイントは、携帯料金の支払いをdカード以外のクレジットカードにすることです。実は、ドコモの携帯料金をdカードで支払っても、dポイントの還元は受けられません。そのため、還元率の高い他のクレジットカードを設定することで、より効率的にポイントを貯められます。

獲得できるポイント還元率

この方法で獲得できるポイント還元率は、携帯料金支払いに設定するクレジットカードによって変わります。

  • d払い(iD)利用分:0.5%のdポイント
  • 携帯料金支払い用クレジットカード:0.5〜1.0%(カードによる)
  • 合計還元率:1.0〜1.5%

例えば、還元率1.0%のクレジットカードを携帯料金支払いに設定した場合、合計で1.5%の還元率を実現できることになります。

メリットとデメリットの比較検討

ポイント二重取りには魅力的なメリットがある一方で、見落とせないデメリットも存在します。

メリット:高い還元率の実現

最大のメリットは、通常よりも高い還元率でポイントを獲得できることです。特に、日常的によく買い物をする方や、iDが使える店舗を頻繁に利用する方にとっては、年間を通して考えると相当な差額になるでしょう。

また、d払い(iD)は全国175万台以上の端末で利用でき、コンビニから家電量販店まで幅広い店舗で使えるため、ポイント獲得の機会も豊富です。

デメリット1:dカードお支払割の対象外

ドコモユーザーにとって大きなデメリットの一つが、「dカードお支払割」が適用されなくなることです。この割引は、携帯料金をdカードで支払うことで毎月187円の割引を受けられるサービスです。

年間で考えると2,244円の割引になるため、ポイント二重取りで得られる利益と比較して検討する必要があります。

デメリット2:ahamoのギガ増量特典の消失

ahamoユーザーの場合、dカードで料金を支払うことで月間データ量が増量される特典があります。dカードなら1GB、dカードGOLDなら5GBが追加されます。

データ容量をよく使う方にとって、この特典を失うことは大きな損失になる可能性があります。特に、dカードGOLDの5GB増量は金銭に換算すると相当な額になるでしょう。

デメリット3:ポイント管理の複雑化

二重取りによって異なる種類のポイントを獲得することになるため、ポイント管理が複雑になります。それぞれのポイントには有効期限があり、使い忘れてしまうリスクも高くなります。

また、ポイントの使い道が限られている場合、せっかく貯めたポイントを有効活用できない可能性もあります。

デメリット4:利用限度額の制限

d払い(iD)の利用限度額は最大3万円と、一般的なクレジットカードと比べて低く設定されています。この限度額は、ドコモの携帯料金の支払い状況によって5,000円、1万円、3万円の3段階で設定されます。

高額な買い物をする際には、この制限が不便に感じられるかもしれません。

実際に二重取りを行う際の注意点

ポイント二重取りを検討する際は、以下の点を慎重に考慮しましょう。

総合的な損益の計算

単純にポイント還元率だけでなく、失われる特典やサービスも含めて総合的に判断することが重要です。特に、dカードお支払割やahamoのギガ増量特典の価値を正確に把握しておきましょう。

利用頻度の見直し

d払い(iD)をどの程度利用するかによって、得られるメリットは大きく変わります。月に数回しか使わない場合、二重取りのメリットよりもデメリットの方が大きくなる可能性もあります。

ポイント活用計画の立案

獲得したポイントをどのように活用するかを事前に計画しておくことも大切です。ポイントの種類が増えることで、管理が煩雑になったり、使い忘れてしまったりするリスクがあります。

まとめ

d払い(iD)のポイント二重取りは、確かに通常よりも高い還元率を実現できる魅力的な方法です。しかし、dカードお支払割やahamoのギガ増量特典を失うなど、見逃せないデメリットも存在します。

この方法を検討する際は、自身の利用状況や優先順位を整理し、総合的な損益を慎重に計算することが重要。単純にポイント還元率だけで判断するのではなく、失われるサービスの価値も含めて検討しましょう。

最終的には、あなたのライフスタイルや価値観に最も適した選択をすることが、本当の意味でのお得な活用法と言えるでしょう。