「楽天カードマン」のCMで一躍有名になった楽天カード・楽天プレミアムカード。楽天カードは、無料で持てるクレジットカードとして絶大な人気を誇っていますが、近年「楽天カード 還元率 改悪された」という声を聞くことが増えました。
実際のところ、楽天カードは本当にお得ではなくなったのでしょうか?現在の状況を詳しく分析し、2025年現在でも効率的にポイントを稼ぐ方法をご紹介します。
楽天カード還元率は改悪なのか検証
改悪と言われる楽天カードですが、実際の還元率はどのように変化したのでしょうか。
メイン還元率は健在の1.0%
楽天カードの核となる還元率は、依然として1.0%を保持しています。これは100円利用ごとに1楽天ポイントが付与されることを意味し、年会費無料カードとしては標準的な水準です。
日常的な買い物、オンラインショッピング、レストランでの食事など、ほとんどの決済で安定した還元を受けられる点は変わっていません。
公共料金支払いの還元率ダウンが痛手
しかし、電気・ガス・水道などの公共料金については、2021年6月より還元率が0.2%に引き下げられました。月3万円の公共料金を楽天カードで支払っても、獲得できるのは60ポイントのみ。従来の5分の1まで減少したことになります。
この変更により、固定費の支払いメリットが大幅に薄れたのは事実です。
ENEOS優遇終了
2023年7月末をもって、ENEOSでの楽天カード利用時の特別還元(1.5%)が廃止されました。車を頻繁に利用する方にとっては、大きな痛手となっています。
ただし、楽天ポイントカード機能は継続しているため、ガソリン購入時にポイントカードを提示すれば、少量ながらポイント獲得は可能です。
楽天カードを最大限活用するための戦略的アプローチ
改悪部分はありますが、楽天カードには依然として大きなメリットが残されています。
SPUシステムを戦略的に組み立てる
楽天市場でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)こそ、楽天カードの真骨頂です。各種楽天サービスの利用状況に応じて、最大17.5%まで還元率を引き上げることができます。
現実的な組み合わせとしては、
- 楽天カード決済:+2.0%
- 楽天モバイル契約:+4.0%
- 楽天銀行口座引き落とし:+0.5%
- 楽天証券での投信積立:+0.5%
これだけでも約7%の還元率となり、1万円の買い物で700円相当のポイントバックが期待できます。
楽天ペイ連携で街での買い物も高還元に
楽天ペイアプリと楽天カードを組み合わせることで、実店舗でも高還元率を実現できます。
具体的な仕組みは、
- 楽天カードから楽天キャッシュにチャージ:+0.5%
- 楽天ペイで決済:+1.0%
- 楽天ポイント加盟店での利用:追加で+0.5~1.0%
合計で最大2.5%の還元率となり、コンビニや飲食店での少額決済でも効率的にポイントが貯まります。
キャンペーン活用でポイント爆増を狙う
楽天市場では月2回程度、大規模なポイントアップキャンペーンが開催されます。「お買い物マラソン」「楽天スーパーSALE」などのタイミングを狙えば、通常の10倍以上の還元も十分に狙えます。
高額商品の購入や家電の買い替えなどは、これらのキャンペーン期間に合わせることで、数千円から数万円分のポイントを獲得できる可能性があります。
楽天カードのメリット・デメリット
楽天カードを検討する際は、良い面と悪い面の両方を理解しておくことが重要です。
圧倒的なメリット
楽天カードのメリットは大きく3つあります。
完全無料で始められる手軽さ
年会費・入会費ともに永年無料で、維持コストを一切気にする必要がありません。初めてのクレジットカードとしても、サブカードとしても気軽に持てます。
新規入会キャンペーンの手厚さ
時期によって変動しますが、新規入会と初回利用で5,000~8,000ポイントがもらえることが多く、実質的な現金キャッシュバックとして活用できます。
楽天経済圏での圧倒的パフォーマンス
楽天のサービスを幅広く利用している方なら、他社では実現不可能な高還元率を享受できます。
見逃せないデメリット
メリットも魅力的ですがやはりデメリットも。しっかり確認しましょう。
プロモーションメールの嵐
楽天カード取得後は、楽天グループからの宣伝メールが大量に届くようになります。お得情報も含まれていますが、あまりの多さに辟易する方も多いでしょう。
楽天サービス非利用者には平凡
楽天市場や楽天モバイルなどを使わない場合、基本還元率1.0%は特別優秀とは言えません。他社の特定店舗の高還元カードの方が魅力的な場合もあります。
他社人気カードとの客観的比較
楽天カードの立ち位置を正確に把握するため、他社の人気カードと比較してみましょう。
JCB CARD W
- 基本還元率:1.0%
- Amazon利用時:2.0%
- スターバックス:5.5%
- 年会費:無料(39歳以下限定)
三井住友カード(NL)
- 基本還元率:0.5%
- 対象コンビニ・飲食店:最大7%
- 年会費:無料
PayPayカード
- 基本還元率:1.0%
- Yahoo!ショッピング:3.0%
- 年会費:無料
楽天カードの優位性は、楽天経済圏での圧倒的な還元率アップにあります。SPUを活用した最大17.5%還元は、他社では到底真似できない水準です。
2025年版・楽天カード活用の結論
楽天カードは確かに一部で還元率は改悪されましたが、使い方を工夫すれば今でも十分にメリットの大きいカードです。特に以下の条件に当てはまる方には強くおすすめできます。
- 楽天市場で月1回以上買い物をする
- 楽天モバイルや楽天銀行などのサービスを利用している
- 年会費無料でそれなりの還元率を求めている
一方で、楽天サービスをほとんど使わない方は、特定店舗で高還元を誇る他社カードの方が実用的かもしれません。
最後に
重要なのは、自分のライフスタイルに合った利用方法を見つけることです。楽天カード 還元率 改悪と感じる部分もある一方で、楽天市場をはじめとする楽天サービスを活用することで、まだまだ高いポイント還元率を得られる可能性を秘めています。
特に楽天市場でのSPUや、楽天ペイとの連携、さらにはキャンペーンの活用を組み合わせれば、年間を通じてお得さを十分に感じられるはずです。反面、楽天サービスを利用しない方には、その魅力を最大限引き出すのは難しいかもしれません。
最終的には、楽天経済圏をどの程度活用できるかで、その価値は大きく変わります。最適な選択を検討しましょう。