メルペイで後払いするデメリットは?使い方と注意点を解説

メルペイで後払いするデメリットは?使い方と注意点を解説

メルカリユーザーにとって身近な決済サービス「メルペイ」には、「メルペイスマート払い」という後払い機能があります。お財布が寂しいときでも欲しいものを購入できる便利なサービスですが、実は知っておくべきリスクや落とし穴が存在します。

この記事では、メルペイの後払い機能について、便利さの裏に隠れたデメリットや使用時の注意ポイントを詳しくご紹介します。安心して利用するための知識を身につけていきましょう。

メルペイの後払い機能「スマート払い」について

メルペイスマート払いは、買い物代金を後から支払える決済サービスです。

サービスの基本構造

このサービスでは、メルペイが購入者の代わりに店舗へ代金を支払い、後日購入者がメルペイへ返済する流れになっています。いわば「立て替え」のような仕組みで運営されています。

支払いタイミングは「翌月一括払い」と「定額払い」から選択でき、ライフスタイルや家計状況に合わせて調整できます。翌月払いは次の月に全額を支払う方式で、定額払いは毎月決まった金額で少しずつ返済していく方式です。

利用できる金額の上限

メルペイスマート払いでは、個人ごとに利用可能な上限金額が決められています。理論上の最大額は50万円ですが、初回利用者の多くは数千円~数万円程度の控えめな金額からスタートします。

この上限は一度決まったら終わりではありません。月に2回(1日と15日)に見直しが実施され、きちんと返済していれば徐々に増額されていく可能性があります。

メルペイ後払いで気をつけたいデメリット

利便性の高いメルペイスマート払いですが、利用前に理解しておきたい欠点がいくつか存在します。

分割払いでは高い金利が発生

定額払いを選んだ場合、年15.0%という決して安くない金利が課せられます。この数字は、多くのクレジットカードのリボ払いと似たような水準になっています。

具体例を挙げると、5万円の商品を月5,000円ずつ返済する場合、1回目の金利は約616円となり、元金の返済に充てられるのは4,384円のみです。返済が長期化すればするほど、最終的な支払い総額が当初の購入価格を大きく超えてしまいます。

お得なポイント制度がない

メルペイスマート払いでは、利用額に応じたポイント付与がほぼありません。他の決済サービスやクレジットカードでは当たり前のようにポイント還元があることを考えると、この点は明らかに物足りなさを感じます。

普段からポイ活に励んでいる方や、少しでもお得に買い物をしたい方にとっては、メルペイスマート払いは魅力的な選択肢とは言えないでしょう。

カードチャージが使えない制限

メルペイスマート払いでは、クレジットカードから直接お金をチャージすることができません。利用できるのは銀行口座からの入金やメルカリでの売上金のみとなっています。

多くの電子マネーサービスでは、カードチャージによってクレジットカードのポイントも同時に獲得できるため、この制約は利便性を大きく損なう要因となっています。

清算方法と発生する費用

メルペイスマート払いで利用した金額を支払う方法は、複数用意されています。

費用のかからない決済手段

「口座からの自動引き落とし」と「メルペイ残高を使った支払い」なら、追加の手数料は一切発生しません。

自動引き落としでは、11日・16日・26日の中から都合の良い日を選択でき、うっかり支払いを忘れてしまうリスクを避けられます。メルペイ残高を使う方法では、翌月の1日から最終日まで、自分の好きなタイミングで清算手続きができます。

追加料金が必要な決済手段

コンビニエンスストアやATMで現金支払いを選んだ場合、利用金額に応じて220円~990円の手数料が上乗せされます。現金で手軽に支払えるのは便利ですが、その分だけ負担が増えてしまうのが難点です。

利用する際の重要な注意事項

メルペイスマート払いを使う前に、必ず確認しておきたいポイントがあります。

利用者の年齢に関する制約

18歳に満たない方は、原則としてこのサービスを利用することができません。18歳・19歳の方については保護者の承諾が必要になります。さらに、定額払いに関しては20歳未満の利用が完全に禁止されており、より厳格な年齢制限が設けられています。

身元確認の手続きが必要

サービス利用開始前に「アプリでかんたん本人確認」という手続きを完了させる必要があります。運転免許証などの本人確認書類を提出し、通常1〜2日程度の審査期間を経て利用可能となります。

マイナンバーカードをお持ちの方は「スピード本人確認」を利用でき、審査時間を大幅に短縮できます。

支払い遅れによる深刻な影響

決められた期日までに支払いができないと、メルペイスマート払いの機能が直ちに使用停止になります。状況によっては利用上限額が0円になり、実質的にサービスが使えない状態になってしまいます。

遅延が発生すると、2週間ごとに300円の延滞料が課せられます。定額払いを利用している場合は、年14.4%の遅延損害金も同時に発生するため、元の金額に対して合計約30%もの追加負担が生じる計算になります。

支払いが困難になった時の対応策

もし返済に行き詰まってしまった場合は、問題を放置せずに適切な行動を取ることが大切です。

メルペイへの早急な相談

支払いに不安を感じたら、迷わずメルペイのサポート窓口に連絡を入れましょう。返済可能な日程や困難な理由を正直に伝えることで、支払い期限の延長や返済方法の変更に応じてもらえる可能性があります。

法的解決手段の検討

メルペイ以外にも複数の借り入れがあり、全体的な返済が厳しい状況であれば、債務整理という選択肢もあります。任意整理、個人再生、自己破産など、個々の事情に応じた解決方法が存在します。

このような深刻な状況では、一人で悩みを抱え込まず、借金問題に精通した弁護士の無料相談サービスを積極的に活用しましょう。多くの法律事務所で初回無料の相談を受け付けており、具体的で実用的なアドバイスを得ることができます。

上手に活用するためのコツ

メルペイスマート払いのリスクを理解した上で、次のようなポイントを意識して利用していきましょう。

無理のない利用計画を立てる

後払いという手軽さから、つい予算を超えた買い物をしてしまいがちです。毎月の収入と支出のバランスを考慮し、返済に無理のない金額での利用を心がけましょう。

システム上の利用上限とは別に、自分なりの利用ルールを設定し、それを厳格に守ることが重要です。

分割払いは最後の手段として考える

定額払いは一時的な資金不足には役立ちますが、高い金利負担を伴うことを忘れてはいけません。できる限り翌月一括での清算を選び、やむを得ず分割する場合も返済期間は最短に設定しましょう。

賢い支払い方法の選択

コンビニやATM決済は追加費用が発生するため、なるべく自動引き落としやメルペイ残高での清算を選択しましょう。特に自動引き落としは払い忘れを防げるため、最も安全で確実な方法と言えます。

まとめ

メルペイスマート払いは、資金不足の際に重宝する便利な機能ですが、高額な金利や遅延時のペナルティなど、見過ごせないリスクも存在します。

特に分割払いでは年15%という高い金利が適用されることを十分に認識し、慎重な返済プランを立てることが不可欠です。また、ポイント還元の少なさやクレジットカードチャージの制限といった利便性の問題も考慮する必要があります。

これらの欠点をしっかりと把握した上で、計画性を持って適切に利用すれば、メルペイスマート払いは強力な味方となってくれるでしょう。万が一返済に困った際は、問題を一人で抱え込まず、早期に専門家のアドバイスを求めることが大切です。