メルカリの定額払いが「やばい」「危険」といった言葉が、検索すると並んでいるのを見かけることがあります。
フリマアプリの代表格として多くの人に愛用されているメルカリですが、その支払いサービスに関して不安を感じている方も少なくないようです。実際のところ、メルカリの定額払いは「やばい」と言われているのでしょうか。
今回は、メルカリ定額払いの仕組みから利用するメリット・デメリット、そして注意すべき点まで詳しく解説していきます。
メルカリ定額払いの基本的な仕組み
メルカリの定額払いがどのようなサービスなのか、まずは基本的な仕組みを理解しておきましょう。
メルカリ定額払いとは
メルカリ定額払いは、メルペイが提供する後払いサービスの一種です。商品を購入する際に一括で支払いをせず、毎月一定の金額を支払うことで商品を手に入れることができます。
このサービスの正体は、実質的にリボ払いと同じような仕組みになっています。購入代金を月々の定額で分割して支払うため、手元に現金がなくても欲しい商品をすぐに購入できるのが特徴です。
年率15%の手数料が発生し、これは一般的なクレジットカードのリボ払いと同程度の水準となっています。
申し込みから利用までの流れ
メルカリ定額払いを利用するためには、まずメルペイアプリをダウンロードし、アカウントを作成する必要があります。
その後、運転免許証やパスポートなどの身分証明書を提示して本人確認を完了させます。メルペイ独自の審査が実施され、この際には信用情報機関のデータも参照されることになります。
審査に通過すれば、最大50万円まで、商品数では200個までという制限の範囲内で定額払いを利用できるようになります。
メルカリ定額払いのメリット
メルカリ定額払いにはいくつかのメリットがあり、状況によっては便利に活用できる場面もあります。
現金がなくても購入可能
最大のメリットは、手元に現金がない状況でも商品を購入できることです。
欲しい商品を見つけたときに、給料日前で現金に余裕がない場合でも、定額払いを利用すればすぐに商品を手に入れることができます。月々の返済額が一定であるため、家計の管理もしやすくなるでしょう。
また、メルカリでは定期的にポイント還元キャンペーンが実施されており、うまく活用すればお得に買い物を楽しむことも可能です。
計画的な支払いが可能
毎月の支払い額が決まっているため、返済計画を立てやすいという点もメリットの一つです。
家計簿をつけている方や、毎月の支出を把握したい方にとっては、固定費として管理しやすい仕組みになっています。突発的な大きな出費を避けながら、必要な商品を購入できるのは魅力的と言えるでしょう。
メルカリ定額払いのデメリット
一方で、メルカリ定額払いには注意すべきデメリットも存在します。これらを理解せずに利用すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
高額な手数料が発生
最も大きなデメリットは、年率15%という高い手数料です。
例えば、10万円の商品を定額払いで購入した場合、年間で約1万5千円もの手数料が発生する計算になります。返済期間が長くなればなるほど、支払う手数料の総額も増えていくため、結果的に商品代金よりもかなり多くの金額を支払うことになってしまいます。
特に返済初期は元金の減少が遅く、支払いの大部分が手数料に充てられてしまうという問題もあります。
滞納による深刻なリスク
返済が遅れてしまった場合のリスクも見逃せません。
滞納すると年率14.6%の遅延損害金が加算されるだけでなく、信用情報機関にその情報が登録される可能性があります。一度信用情報に傷がつくと、将来的なクレジットカードの発行やローンの審査に悪影響を与えることになります。
最悪の場合、メルカリのサービス利用停止や強制退会といった措置が取られることもあり、その影響は長期間にわたって続くことになります。
なぜ「やばい」と言われるのか
メルカリ定額払いが「やばい」と言われる理由について、具体的に見てみましょう。
実質的なリボ払いである点
多くの利用者が見落としがちなのが、メルカリ定額払いが実質的にリボ払いと同じ仕組みであることです。
「定額」という響きから安心感を抱いてしまいがちですが、その実態は高金利の借金と変わりません。リボ払いの危険性については広く知られているものの、メルカリ定額払いについては同様のリスクがあることを認識していない方も多いようです。
気軽に利用してしまう心理的な落とし穴
メルカリという身近なプラットフォームで提供されているサービスであることも、利用のハードルを下げている要因の一つです。
普段の買い物感覚で気軽に利用してしまい、後になって高額な手数料に気づくというケースが少なくありません。また、スマートフォンアプリで簡単に手続きができるため、十分に検討せずに申し込んでしまう方も多いようです。
返済計画の甘さ
定額払いという仕組み上、毎月の支払い額は一定ですが、総返済額や完済までの期間を正確に把握していない利用者が多いのも問題です。
返済シミュレーションを行わずに利用を開始し、想定以上に返済が長期化してしまうケースも珍しくありません。計画的な利用が前提となるサービスであるにも関わらず、そうした認識が不足している場合があります。
賢く利用するためのポイント
メルカリ定額払いを利用する場合には、以下の点に注意して賢く活用することが大切です。
一括払いへの変更を検討
定額払いを利用した後でも、まとまった現金が用意できた時点で一括払いに変更することが可能です。
これにより手数料の負担を大幅に軽減できるため、余裕がある時は積極的に繰り上げ返済を検討しましょう。メルペイの公式サイトでは返済シミュレーションも利用できるので、事前に総支払額を確認しておくことをおすすめします。
キャンペーンの活用
メルカリでは定期的にポイント還元キャンペーンが実施されています。
これらのキャンペーンをうまく活用すれば、手数料の負担を実質的に軽減することも可能です。ただし、キャンペーンの適用条件は細かく設定されていることが多いため、事前にしっかりと確認することが重要です。
返済能力の慎重な検討
最も重要なのは、自分の返済能力を正確に把握することです。
月々の収入から必要な生活費を差し引いた残りの金額で、無理なく返済できる範囲内でのみ利用するようにしましょう。また、他の借入がある場合は、それらも含めた総合的な返済計画を立てることが必要です。
困った時の対処法
万が一返済が困難になった場合の対処法についても知っておきましょう。
早めの相談が重要
返済に不安を感じたら、問題が深刻化する前に専門家に相談することをおすすめします。
司法書士や弁護士といった専門家に相談することで、債務整理などの適切な解決策を見つけることができる可能性があります。一人で悩まずに、早めに専門的なアドバイスを求めることが大切です。
一括払いでの解決
可能であれば、一括払いに変更して手数料の発生を止めることが最も確実な解決方法です。
家族や友人からの借入や、他の低金利のローンに借り換えることで、総支払額を抑えることができる場合もあります。様々な選択肢を検討し、最も負担の少ない方法を選択しましょう。
まとめ
メルカリの定額払いがやばいという評判を聞いて不安になった方も、正しい知識を身につけることで適切な判断ができるようになります。年率15%という高い手数料や滞納時のリスクを考えると、安易に利用するべきではありません。どうしても利用する場合は、返済シミュレーションを行い、計画的に活用することが重要です。
また、可能な限り一括払いを心がけ、やむを得ず定額払いを利用した場合でも、早期の完済を目指すことをおすすめします。お金に関するサービスを利用する際は、常に慎重な判断を心がけましょう。